稱念寺のご紹介

古い街並を今に残す奈良町と
歴史を共にしてきた稱念寺へようこそ

一心山築地院稱念寺は、現在浄土宗のお寺です。元々元興寺の草庵(元興寺の僧侶の私宅)として成り立った事がはじまりです。

仁安3年(1168年)俊乗房重源上人によって【不断念仏三昧道場】として正式に開山されました。その時、宋より将来された善導大師像をお祀りしています。

その後、お寺は盛衰を繰り返しましたが、天正元年(1573年)、頓誉流公上人(後の宇治平等院6世)が阿弥陀如来像を安置し、浄土宗として中興開山。

1570年~1580年豊臣秀吉入洛(京都に入られる)の頃、縁(ゆかり)の二人の奴(遊女)が奈良に入り、木辻遊郭が形成され、稱念寺はその木辻遊郭の一角で様々な人間模様を見てきたお寺でもあります。

また、松尾芭蕉が亡くなる前月(元禄七年(1694年)9月9日 重陽の節句)に当寺を訪れ

「菊の香や 奈良には古き佛たち」

という有名な句が詠まれました。

その句碑が、松尾芭蕉百回忌の際にお弟子さん達の手により、建立され、現在境内にお祀りしております。

また平成4年(1992年)3月には当寺の本堂が「奈良市指定文化財」に指定され、現在も古くからの歴史を大切に守り続けています。

年間行事

1月 正月会
2月 一枚起請文の日
3月 春彼岸会
8月 施餓鬼会
9月 秋彼岸会
11月 十夜法要


※その他、臨時法要