寛永6年(1629年)に建立されました。
棟木銘から建立に携わった人物も明らかになり、それらが評価され、平成4年(1992年)3月に「奈良市指定文化財」に指定されました。
奈良の當麻寺に伝わる【當麻曼荼羅】を織ったとされる中将姫がこの石に腰掛けられたと伝えられています。この石に腰掛けられたということから、小柄なお姫様の様子を彷彿とさせます。
【菊の香や 奈良には古き佛たち】
この句碑は、奈良市内に残る芭蕉の句碑の中では最古であります。寛政5年(1793年)芭蕉百回忌の際、弟子の蕉門四世達の手によって建立されました。
松尾芭蕉は亡くなる前月(元禄7年(1694年)9月9日 菊の節句ともいわれている)に当寺を訪れ、この句を詠まれました。自身の健康状態の悪化や、弟子たちの様々な確執の中にあった当時の芭蕉の穏やかならぬ心境を思うと、その頃「不断念仏三昧道場」と知られていた稱念寺への想いがあったのではないでしょうか。
納骨堂の周りを沢山の無縁墓が取り囲みピラミッド状の塔となっています。頂には「南無阿弥陀佛」の六字名号碑が祀られています。
境内にペットちゃん専用のお墓があります。安心してお眠り頂けるように、本堂のすぐそばに安置しております。
2025年3月建立
※本堂は一般公開しておりませんが、境内はいつでもお参りください(拝観自由です)